2014年11月06日

運ゲーにして良ゲー、展覧会の絵

ゲームブック風のゲーム作ってるからゲームブック自体もやりたくなった。というわけで、ゲームブックブーム終盤に現れた名作と名高い国産ゲームブック、展覧会の絵。久しぶりにやってみた。
小学校の時やった覚えあるんだけど、その時は良さがいまいちわからなくてすぐ手放しちゃったんだよね。


(追記部分にネタバレ)



どんなゲーム?

話は唐突に記憶を失った吟遊詩人から始まる。舞台は中世ヨーロッパの市場。
記憶を失った状態の主人公は、クラシック音楽「展覧会の絵」のテーマに従って、10個の異世界を次々と旅する。
話も唐突なんだけど主人公自体も記憶を失っているんで、そんなに違和感なく読み進められるかな。

このゲームブック、一般的なゲームブックと違って体力・技量・フラグなんてものは存在しない。
魔法に相当する3色の弦を奏でて、その場その場で正しい弦を選択できたらOK、選択できなかったら少し多めの消費が行われて後半苦しくなる、というルールで進めるものだ。
スティーブ・ジャクソンのゲームブックも、魔法ってそういうあつかいだったよね。正しい選択肢を選べば少ない消費、間違えば大きな消費、もっと間違えばただたんに消費して別の選択肢を選ばなくてはいけない。
このルールをよりシンプルに、突き詰めていったものが展覧会の絵かと思う。

雰囲気最高、魅惑のシチュエーション

シンプルであるがゆえに、マッピングや攻略で楽しむことはできない。このゲームブックの最大の売りはズバリ雰囲気だと思う。
500ちょっとの項目数に10の異世界なんで、一つ一つの異世界のボリュームは少ないんだけれども
風の精霊やら怪物に怯える村人やら仲違いする兄弟やら、いろんな登場人物・シチュエーションが出てきて飽きることがない。

特に一番好きなのは廃墟になった市場。わけも分からず最初に降り立った舞台が、しばらく(7つめくらい)して荒廃しきって登場したときは
いったい何が起こったんだ・・・と途方に暮れたわ。いやまあ結局何が起こったかは最後までわからなかったんだけど。

あと、ゲームブックなんでまだやってない項目の挿絵がチラチラ目に入るってことはよくあるんだけど、
見た目インパクトのどぎつい鳥の足がニョキッと生えた家が最後出てきた時は感動したわ。
おお、ここに到達するのかー。と。

他に印象に残ってるのは、他サイトの紹介にもある通り鳥になって一生涯を送る話。いきなりこんなの挿話されるとは思わなかったわ。
これはこのゲームブックの体裁でないとできない話だね。

ただし運ゲー

ただ、パラメータが3色の弦しかない分、攻略方で頑張ることができず、勢い運ゲーになってしまっているところは残念。
さっき言った鳥に変身したシーンでシマヘビに3回連続で殺された時は軽く絶望したし、
ブラッドストーン入手しようと女スリにアタックすると、2/3の確率で全アイテム失い
ああ、これから俺ほとんどの確率で死ぬんだなと思いながら他世界を旅するはめになる。(しかも結構序盤の話)

ただクリアするだけだったら、宝石集めはあんまり不要だしせいぜい半分あればいいんで、
クリア自体を目的にするなら女に話しかけないほうがいいんだけどね。コンプリートが努力だけではできないというのがね。

しかし、このゲームブックの売りは難度も言うけど雰囲気。記憶喪失の吟遊詩人になりきり、
不思議世界に没入するのが楽しいんであって、コンプリートなんて気にしてはいけないのだ。

そしてラストは感動するというより、勉強になるな〜というのが子供の頃やったファーストプレイの印象。
ちょっと大人の雰囲気を味わえた気分が心地よかった。なんだか。
posted by LoyalTouch at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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