2016年09月30日

Wizardryの歴史的位置について、なんかすげぇ文圧のページ見つけた

あるときふっとあれ、ドワーフじゃなくてノームがPC種族になってるのWizardryだけじゃね?と思って調べ始めたらこんな文圧強いページ見つけた


要約すると

  • Wizが初出だと思われてる要素はだいたいAD&Dだぞ
  • 欧米ではWizは凡庸なヌルゲーだと思われてて、日本だけこんな特別扱いだぞ
  • 日本で有名なD&Dルールの赤箱(CD&D)は欧米ではマイナーな系譜だぞ

こんな感じ。へー!
まだ全部読んでないから全容は知り得ないけど、これすげえ参考になりそう!
こうなるとWizardryの独自色はサムライとかニンジャとかの日本要素くらいなものかな?



読んでみた。かなり面白かったので感想を書く。

俺の知ってるD&DはマイナーなD&Dだった

2chのD&D界隈では昔から指摘されてたアレらしい。いわゆる赤箱と言われているD&DはオリジナルのD&Dを簡略化した傍流。
Wizardryはここから派生していないとのこと。
エルフ・ドワーフ・ホビットが種族と職業が一体になっている例のやつは、どうもアメリカではあまり知られていないものだとか。

あの呪文はなぜ生まれた?

ドラクエのバギ、FF3のエアロ。僧侶や白魔道士はよく風属性の魔法を使うけど、これなにゆえなんだろうね?
元ネタはWizのロルトにあるんだろうけどそもそも僧侶がなんでロルト使えるのか意味がわからなかった。
これはAD&D 1stの「Blade Barrier」という魔法に起源があるらしい。その元ネタをたどると旧約聖書の創世記の「エデンを守る自転する剣」だと。
WizやD&Dでは風やかまいたちの意味はなく、刃物を飛ばすという魔法だったみたいだねー。
それがドラクエあたりでかまいたちに変化したのか。

もう一つ僧侶魔法で謎なのがニフラム。ゾンビに効果があって一撃で退散できるんだけど経験点が入らない。
これも元ネタはWizのディスペル。Wizでは魔法ではなく特技なので消費MPは0。
僧侶がゾンビを退散できるのはそりゃそうだろうと思うんだけど、なぜに経験点が入らない
D&Dではターンアンデッドとディスペルアンデッドが2つ準備されてあって、ターンは単に逃がすだけ、ディスペルは完全に破壊するらしい
んで、ターンは逃げるんだから経験点0。ディスペルの方はちゃんと入る。
この弱いターン側だけWizに導入されたらしいなー。なんか半端な形でドラクエに紛れ込んでるな。
ちなみにFFではアンデッド退散効果はケアルの副作用として入ってきた。このアイデアFF独自で、正直すぐれものだと思ったわー。

ロバートの語る言葉の意味

ちょっと前にWizの作者のロバート・ウッドヘッド氏のインタビューが行われており、その記事が話題になったことがあった。
日本では後に続くRPGとファンタジー世界の基礎を作ったゲームとして大々的にしられているWizについてだけど、
作者自身の評価は連綿とつながった鎖の輪の一つとかただ単に運が良かっただけ随分謙虚なことを言っていたのが気になった。
しかも同時代の他のゲームとWizとの違いを上げてもらったところパズル的な要素を加えたシナリオという概念を持ち込んだところとか言われて
最初読んだ時なんじゃそれという感想しかなかったわけ。あれって俺含む多くの日本人のイメージとしてすっごいシナリオ薄くて
ハック&スラッシュの走りみたいなイメージあるじゃん。一番の特徴がシナリオとか。

でもさっきのページ見るとこのインタビューの内容もよくわかる。
Wizは結構売れたシリーズではあるものの、アメリカでは際立ってオリジナリティあるものでもなかったようなのだ。
日本で他のRPGが移植されず、AD&Dも翻訳されず、たまたまWizだけが移植されたものだから変に有名になった
これが真相らしい。そりゃ作者も戸惑うしこんな受け答えになるわな。

しかし、そうだとしても俺の中ではWizは今でも最高傑作だと思うし、子供のときに迷宮で死と隣り合わせで宝物を探し続けた思い出の価値は変わらないわけだが。
posted by LoyalTouch at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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