2017年06月23日

知られざる中世生活で大笑い『中世英国人の仕事と生活』

剣と魔法と騎士とドラゴン。中世ヨーロッパ。
俺のようにソーサリー、ソードワールド、ウィザードリィ、ドラクエ(FFはちと違うな)みたいな事物で
幼少期を囲まれた人間ならこの単語群に特別なときめきを感じるはず。

しかし、この手のゲームで知ってる中世ヨーロッパっていうのはゲーム風に歪められており
実際の中世は違うよっていうの、インターネッツでよく語られる話だ。
じゃあ実際の所ってどうなの?

ということで今回感想を書く『中世英国人の仕事と生活』。
特にファンタジーの舞台となっているイギリスにおいて
ゲームの主人公が長く時を過ごす中世の庶民の生活を詳しく説明するものだ。


小難しそう?いやいや、楽しくて笑えるぞ!


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2017年04月21日

運動、瞑想、睡眠、肉420グラム!『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』

人類史に関する本は昔から好きで、
『ヒトはなぜヒトを食べたか』http://nmksb.seesaa.net/article/361676526.htmlやら
『繁栄』http://nmksb.seesaa.net/article/426059435.htmlやらいろいろ読んだんだけど
今回は文化人類学みたいな文系方面から攻める話ではなく、生物学的な話、どっちかって言うと理系方面から攻めるお話だ。


本の概要を説明すると、生理学的な見地からトレイルランやマインドフルネス、パレオダイエットをお勧めする
という内容なんだけど、科学的な説明部分が反例への反論などが少なくやや説明が薄いのと、
そのかわり要所要所に挟まれるケーススタディーがなんかアレ。つまり若干スピリチュアル系啓蒙書っぽい。
ただ科学的説明の箇所は多岐にわたって興味深いものも多く、完全にアウトな本でもなさそうなので
そういう分野的にギリギリなセンスの部分も味わいだと思って楽しむと良いと思う。


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2017年03月31日

家族を見れば世界がわかる?エマニュエル・トッド『世界の多様性』

日本人は世界から日本がどのように見られてるかが気になる、というのはよく聞く話だけど、西欧北米の人はなぜ西欧北米は今のように先進地域になったかっていうのを語るのが好きなような気がする。まあみんな自分語りが好きなんだよな。
ハンチントンは宗教が背景にあると言った。ジャレドは大陸が東西南北どちらに長いかで決まると言った。今回読んだトッドは家族形態にあるといっている。どれなんだよとは思うけどこれっていう正解はないから世界の色んな頭いい人がいろんなこと言うんだろ。

今回読んだ『世界の多様性』は、冷戦終結の83〜84年に刊行された『第三惑星』『世界の幼少期』をまとめた本だ。というわけで今まで書評記事で上げた本に比べて20〜30年ほど古い。


正直最新の議論とはいい難い。んだけど、世界の家族形態を総覧するカタログとして見る分にしても面白いし、冷戦時代の世界情勢の空気を見渡すのにもいい感じだしで参考にするには悪くないと思う。



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2016年11月04日

サブタイトルなしでは検索不可!『周―理想化された古代王朝』

♪殷周東周春秋戦国〜(アルプス一万尺のメロディで)
で覚える中国の王朝。今も覚えてるわ〜
今回読んだ本はその歌の2番目に出てくる古代中国の国家「周」の通史
周―理想化された古代王朝 (中公新書) -
周―理想化された古代王朝 (中公新書) -

周の後半の春秋戦国時代は孔子がいたり逸話がいっぱいあったり
周の最初期は漫画にもなった封神演義で有名なんだけど、
この本はその中間、語られることが特に少ない西周の時代について紙幅を多く割いているので大変興味深い
ちなみに同時代に対する俺の認識はこんなもん。

screenshot.14.png

まあみんなだいたい同じ感じじゃね?(ジャンプ脳)

この時代になると歴史書(同書で伝世文献と呼ばれる)の記載が少なくなってくるので、この本では金文などの同時代に書かれた記録などを大量に引用して補足している。これ、今まであんまりみたことがなかったんですっげぇ面白かったんですよ。
そう金文な。濃密金石文という名前のブログを2006/02/22から10年半続けてるんだけど、ここにきて初めて金文なんてものを取り扱うことになりました。すげぇや!なんでこんなブログ名にしたんだよ!(答え:適当)


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2016年07月18日

納豆の概念を揺るがす『謎のアジア納豆』

↑で紹介されてて興味を持ち、見てかなり衝撃を受けた納豆ノンフィクション、『謎のアジア納豆』

著者はミャンマーやソマリアなど危険地域への潜入ルポで名を上げた高野秀行。でも今回はそんなきな臭い話はない
のに、むちゃくちゃ面白い。300ページ強のハードカバーでなんだけど一気に読めちゃう
内容はタイトル通り、世界の納豆を探求する紀行ものだ。
(追記でネタバレ)


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2015年09月14日

ノリノリ楽観主義、マット・リドレー『繁栄』

最近マッドマックスシリーズの新作がでて話題になってるっすね。
第一回は1979年。この時には石油枯渇が文明滅亡の象徴になってて、モヒカンの荒くれどもが石油をめぐってヒャッハーしてたらしいっすね(よくしらべてもるとこれは1981年のマッドマックス2らしい)
最新作では流石に石油枯渇はリアリティがないと思ったのか、核戦争で荒廃した世界ってことになってるし、マッドマックスにインスパイアを受けた北斗の拳もキーポイントは核戦争だったような。

という感じで時は世紀末っていう表現も時代時代によって移り変わっていくんだけど、そうするとじゃああと10年で石油はなくなるっていう話はどうなったんだよっていうツッコミをする人がよく出てくるんだけど、その匂いをプンプン感じるのが今回読んだ『繁栄』

人類10万年史というタイトルに惹かれて見てみたらジャケットが。上下巻とも。アラマー。(中身はとても真面目な本です)


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2015年08月07日

アイヌ学入門 : 自然を愛するだけじゃない、超アクティブなアイヌ史

アイヌって聞いて思い浮かべることといえば俺らの年代だと10中8,9ナコルルだろう。そのほか最近はゴールデンカムイとかが有名か
総じて自然を愛する縄文人の子孫、日本版エルフみたいなの。あとなぜか小柄な少女
が、そのイメージは近世以降和人側が異文化を理解しきれないせいでつけたものらしいのだった。その実態とは、というのが今回の本の話。



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2015年06月19日

日本版リメイク版死の罠の地下迷宮がついにリビングストンに知られてしまう

リビングストン、怒ってる?(あまりいい印象は持ってない模様)

まあ、そりゃそうだな。

それにしてもホビージャパンのリメイクってなんで萌え絵を使うんだろう。それも海外のごっついやつのリメイクを。
萌え絵ならエニックスのドラクエのやつとかの方が合ってる気がするんだけど、そいつは出さないのか。権利をエニックスが持ってるからか。
創土社のは結構落ち着いてる感じなんだけどー。ああ、ただパンタクルは何か変だ。何だあの落ち着かない感じの表紙。


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ラベル:ゲームブック
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2014年11月06日

運ゲーにして良ゲー、展覧会の絵

ゲームブック風のゲーム作ってるからゲームブック自体もやりたくなった。というわけで、ゲームブックブーム終盤に現れた名作と名高い国産ゲームブック、展覧会の絵。久しぶりにやってみた。
小学校の時やった覚えあるんだけど、その時は良さがいまいちわからなくてすぐ手放しちゃったんだよね。


(追記部分にネタバレ)


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ラベル:ゲームブック
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2014年05月04日

徐々に浸食するアニメ(ゲーム)っぽい女主人公

確たる傾向をみつけたわけじゃないんだけど、なんとなく気になったこととして。
今、アナと雪の女王話題じゃん。ポイントはアクティブなヒロイン、恋愛要素薄め、あと松たか子の歌。
ここらへんの主人公の設定って、2000年代くらいから徐々に出てきたアニメやらゲームやらの女主人公に似てるなあと思った。
※松たか子は今後本記事の論旨に一切絡みませんのでファンのかた申し訳ございません


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2013年05月17日

「ヒトはなぜヒトを食べたか」感想続き

前回に引き続き、マーヴィン・ハリスの「ヒトはなぜヒトを食べたか」の感想書くよ!

ISBN : 978-4150502102

前回も書いたけど、ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」と視点がそっくりなんで、それもからめて。
あと、ジャレドさんやマーヴィンさんが展開している人類史論が、俺らがよく知ってる日本の事例(縄文→弥生)に合致するか検証するあたりまで、
今回の記事で書けたらいいなああああああ。(自信なし)
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2013年04月28日

ジャレドより面白い?!マーヴィン・ハリス「ヒトはなぜヒトを食べたか」

ジャレド・ダイヤモンドで人類史の概説を初めて見て、うわこれ面白れえっておもったんだけど、40年も前に他のヒトが似たようなジャンルで似たような結論の話を書いてた。それがコレ

ヒトはなぜヒトを食べたか
  • ISBN-10: 4150502102
  • ISBN-13: 978-4150502102


タイトルは非常にアレというかアマゾンの奥地に恐怖の人食い人種を見た!に近い感情を及ぼす何かを感じるけど、中身は真面目な文化人類学とか文明史とかの奴。つーかすっっげー銃・病原菌・鉄に似てた。
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2013年03月15日

漢字(白川静の本の話)

現在の漢字研究に大きな影響を及ぼした一方、批判も色んな所からされる漢字学者、白川静の文庫本のお話。

甲骨文字を解析して、この時代の漢字には宗教儀式に関連するオカルトチックなエピソードがいっぱいあったんだよ、って説明してる。
うわこれ結構ワクワクしない?
 
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2012年09月26日

文語文小説は衰退しました(本当の題名:日本語が亡びるとき)

ISBN: 978-4480814968

ものすごい挑発的な題名で思わず目を引いてしまった本書。何かの未来を予想しているのかと思えば、この作者の非常に私的な内面の吐露だったというなんとも肩透かしな内容だったんだけど、ただ作者の内面がものすごいのでそれはそれで面白かったという理由で感想を書きます。
なんじゃそりゃと思うかもしれないけど俺も読んだ時なんじゃそりゃと思ったんだよ!
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2012年04月08日

『銃、病原菌、鉄』 2005年増補章が無償公開されてる〜

朝日新聞 ゼロ年代の50冊第一位獲得、ピュリッツァー賞も受賞した超有名本、『銃、病原菌、鉄』の一部増補した部分がWebで無償公開されてる〜!
 
http://cruel.org/diamond/whoarethejapanese.pdf
 
これは見ものだ。
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2011年07月31日

アジャイルサムライ――達人開発者への道 読んでみた

アジャイル開発手法について書いてある本。本屋で題名のインパクトが強くて思わず手に取り、
中身見て挿絵のサムライが可愛いので買ってみた。
題名大事だね!
 
ISBN:978-4-274-06856-0
 

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2010年09月28日

絶版も当然、ある意味危険な「ちびくろおじさん」

遅めの夏休みをとり、久しぶりに故郷の北海道に帰省しまして。
実家で子供の時読んだ本を眺めていたりしたら、とんでもない絵本を見つけました。
その名もちびくろおじさん。今は絶版になっている模様。
 
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A1%E3%81%B3%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%8A%E3%81%98%E3%81%95%E3%82%93-%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%B9%BC%E5%B9%B4%E7%AB%A5%E8%A9%B1-11-%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB/dp/4050033585
 
(以降、ネタばれ注意。絶版本ですが)
 
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2010年08月12日

金枝篇 メイポール、そしてミカド 登場

今日は200ページくらいまで読み進んだ。
ヨーロッパ全域に樹木信仰があって、これは作物の再生と出産を願うものだったんだそうな。
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2010年08月09日

フレイザー「金枝篇」読み始める。

ファンタジーの世界観の想像力を補強するため、神話・民俗学の初歩のテキストをちょろちょろ読む。
ひとまず有名所としてフレイザーの金枝篇を読む。全篇は膨大でつらいので、多分簡約版を読んでると思われる。

http://www.amazon.co.jp/%E5%88%9D%E7%89%88-%E9%87%91%E6%9E%9D%E7%AF%87%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E5%AD%A6%E8%8A%B8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC/dp/4480087370

現在100ページほど読み進めてみたけど、ひとまず蛮人とか未開とかそんな単語ばんばん出てくるし、明らかに未開社会見下してる感が溢れててロックだ。この時代はみんなこんな感じなのかな?

とりあえず雨乞い失敗したからって殺される王様が不憫だ。意外と厳しい仕事だな王様。
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